BL同人小説制作のすすめ
こんにちは、おっさんです。
オタクに引き続き、腐女子の社会的地位向上が目立つ昨今でございます。
ファッション業界では、レディースの流行が後れてメンズに導入されるというのが常識です。ビジネスでは、まず女子の耳目を集めろといいます。そうすれば勝手に女子目当ての男が寄ってくるからです。ほも業界おまえもか。
ネットを散策していると、腐男子を自称するおっさんをしばしば見かけるようになりましたが、どうも気に入らない。
前述の「女が集る場所に男が集る」理論を適用してみれば、女が好き好むBLに迎合して男が集っているのではないかと邪推してしまう。そして、腐男子という存在が観測可能なほどにわかに広がり始めたのはおそらくここ数年で、腐女子という単語がメジャーになった後のことで、これも女集男集理論で説明がつく。
そもそも私自身がBLをそれなりに理解しているシスヘテであり、構図的にはまさに女が好き好むBLに迎合して集っている男そのものなので、他人の行動に対する分析は自身の経験と価値観によって行われるという原理のもと、腐男子アピールをしている男ども全員が、私にはBLには興味はないけど女が好きだから腐男子を名乗って女の尻を追いかけている不埒者に見えている。
男は女の尻を追いかけるものなので、それについてはまったく問題はないのだが、さも女には興味ないけどたまたまBL好きなので~、みたいな態度は非常に気に食わない。なので、私自身もそういった態度をとることは慎重に避けている。腐男子は名乗らないし、BLは理解できるけど別に好物ではなく、女子が好きである、と公言している。
さて、そんなBL別に好きじゃないアピールをしている私ですが、時折同人BL小説を書いて遊んでいます。直近だと、2015/3/8に刀剣乱舞オンリーでうすぺらいほもえろ小説本を出します
おっさんが(あるいはおっさんでなくとも)同人BL小説を書くことにはとてもいろいろなメリットがある。
1)文章の練習になる
文章力は、書かないとどんどん低下してしまう。しまいには書くことすら億劫になる。基礎体力のようなもので、日々のジョギングが大事。私でいえばたぶん10年前くらいが一番、内容はともかく面白い文章を書いてた気がするんだけど、twitterの発達とはてなの衰退に伴ってブログを書かなくなった。その代替として、BL小説は気軽に書けて悪くない。
2)小説の練習になる
文章といっても、ブログと小説は全然違う。なかなか難しい。いろんな小説を読むとなかなか勉強になるけど、書いてみるとまた違う勉強になる。
BLというのはやおいというように、山なしオチなし意味なしというくらいで、たぶん小説のジャンルとしてはかなり敷居が低い。同人なのでキャラクターもすでに用意されている。考えることが非常に少ない。初心者向けだと思う。
3)男性性についてよく知っている
腐女子は女なので、男性性についての知識が乏しい人も多く、ことあるごとにどういった描写をすればよいかとても悩むらしい。こと、視覚性を重視する男と違い、女子は内面を重視するので、女子は自分では絶対に感じえない男性の内面について一生懸命情報収集したりシミュレーションしてBL作品を創作している。そのひたむきさに涙がちょちょぎれそうだ。
おっさんは男なので、そんな男性性についてはとてもよくわかっている。これはアドバンテージとしては結構おおきい。
4)女性性の勉強になる
とはいえ、BL小説を読むのは女子なので、実際の男性性をそのままあけっぴろげにすればいいというわけでもない。女子が好むように色々と脚色したりカスタマイズを施す必要がある。それにより、女子の好みや、女子の考えていることなどがわかるようになる。
人間の半分は女子なので、女子に対する理解が深まれば、社会生活を営む上でいろいろと捗る。
また、実際にBL小説を書くと、読み手も書き手もほとんど全員女子なので、否が応でも女子たちと相対することになる。イベントに行けば周囲は女子だらけになる。朝の女性専用車両に単身で放り込まれるのとほとんど変わらない。そんな環境でまっとうに生き延びるには、女子に対する配慮が必要である。あまりにぼさぼさな頭や薄汚れた服では通報されて逮捕されてしまうので、自然と身だしなみに気を付けるようになる。
5)周囲が女子ばっかりなので楽しい
イベントに行けば周囲は女子だらけで、臭いキモオタは自分一人である。とても楽しい。座っているだけで眼福である。ただしじろじろ見るのは失礼なので、しれっとしていなければならない。
おっさんの書いた怪しげなBL本をかわいい女子が買っていく構図にはなかなかの背徳感を覚える。
6)売れると楽しい
男性向けと違い、女性向け同人は小説の市場もそこそこある。粗利ベースで黒字を出すのは、やろうと思えば全然難しくない。
どうでしょうか。ぜひそこのおっさんもBL同人小説を書けばいいと思います。私が腐男子嫌いなのは、まっとうな創作活動してる腐男子をみたことがないからというのもあります。一般的なオタクや腐女子と比べて、腐男子のクリエイター比率が低すぎると思う。これも、腐男子=適当な理由を付けて女の尻を追っかけてるだけのにわか説を強化している。
なお、私が高校時代に興味本位で「好きしょ」をやった当時は何の感慨もわかなかったのに、どうしていつの間にかこんなことになってしまったのか、その経過についてはさっぱり覚えていない
最近寿司食べてないな…… と思ったけど、そんなことなかった。週1くらいで食べてた。